みんなが知っているとは、限らない。
皆様こんばんわ<(_ _)>
今日は、私の思い出を書きます。
私が大学2年生の時でした。
友人は皆、ゲーム好きな連中でした。友人達の中に、すごいやつがいました。みんなは彼のことを、廃人と呼んでいました。(※「廃人」とは、私らの中では、もっとも優れた者にしか述べない、最高の誉め言葉です)
彼は一つ年下で、1年生でした。彼は、見た目はひ弱な体格でしたが、我らボクシング部の門を叩いてきました。体験入学として、部室でファミコンをやらせました。
ボクシング部のトレーニングの中には、テレビゲームで反射神経を鍛える&敵の行動パターンを覚えるというメニューがありましたので・・・。
部室にテレビやエアコンを置いてもらっていたのは、ボクシング部だけでした。練習の一環と称してテレビゲームをやったり、BBQの費用や、キャプテンがパチンコで負けたお金を学校からの部費で補填したり、ふざけたことが通っていたのは、ひとえに、全国アマチュア大会を毎年制覇していたという輝かしい成績のおかげでした。
夏の部室は、エアコンが効いていて、ガリガリ君がタンマリ入った冷凍庫が置いてあり、最高でした。部員関係なく、女子も男子も、みんな自由に出入り&食べ放題にしていました。いいんです、自分らのお金じゃないし(´・ω・`)
彼には、しばらくゲームをやっていてもらい、私たちはシャドーボクシングとランニング自転車マシンをやってウォーミングアップをしました。
1時間くらいかけてウォームアップを終えた時、3年生のキャプテンに彼が話しかけていました。
廃人:「キャプテン、次は何をやればいいですか?」
主将:「は?」
廃人:「次はどれをやればいいですか?」
主将:「あ~、とりあえずなんでもいいから、一つクリアしてからね」
廃人:「魔界村、クリアしました」
主将:「はぁあああ!?なんだとぉ?」
廃人:「エンディング画面、写メ撮りました」
彼がクリアした証拠として、写真には、その部室にしか存在しない「ギニュー特戦隊が全員揃ったプレミアバージョンのフィギュア」や、「先代キャプテンがロッカーに描いた、時計の落書き」などが、エンディング画面と一緒に映っていました。落書きの時計の針は、7時(19時)を指したまま、動かない・・・。
その場にいた部員全員、信じられない光景を目にしました。ご存知の通り、魔界村は、普通にクリアさせてくれない仕様になっているのです。まずひどい仕様なのが、1周ではクリアできないのです( ゚Д゚)そして、あるアイテムを取らないで進むと、エンディングまでたどり着けない極悪仕様です。
そして主人公のダメージは、ライフ制ではなく、基本は一撃死(笑)
私は、このとき、魔界村をクリアした神様を初めて見ました。クリアなんて存在したんだ、とびっくりしました。
彼は続いて、高橋名人の冒険島1と2、忍者龍剣伝、影の伝説、カービィ、聖飢魔Ⅱ、東海道五十三次を、あっという間にエンディング画面にしていきました。
どれも凶悪ゲームです。特に聖飢魔Ⅱは、ステージに隠された取るべきアイテムを取っておかないと、ラストステージ終了後に、デーモン小暮閣下から、「アイテム取ってこい。やり直し。」と言われ、1面に戻されます(笑)
彼は、高橋名人の冒険島を「高橋凡人」と言っていました。パターンさえ覚えれば、クリアできないゲームなど、無いとのことでした。
そんなゲームの神様には、唯一知らないゲームがありました。
キャプテンが、「じゃあ、これも当然知ってるよね?」と、先代キャプテンのロッカーから、あるゲームソフトを取り出して、タイトル部分を隠して彼に見せました。
神様は、「わかりません、何ですか、これ?」
一同、えええええっ!!でした(笑)
主将:「嘘だろ!!あれだよ!」
主将:「えっ!マジ?じゃあさ、ヒント」
そう言ってキャプテンは、先代キャプテンのロッカーに、マジックで「69万」と落書きしました・・・・油性です・・・消せません。
廃人:「ロキューまん?」
ローストビーフときゅうりを、6:9の割合で包んであるマンのことだろうか?・・・そんな中華まんは、聞いたことも見たこともありません。
副主将:「キャプテン、6と9のあいだに小さい【ッ】を入れないと(笑)」
主将:「えっ!!マジわかんないの?」
廃人:「シックスナインマン」
そんなヒーローがいるのかな?多分彼は、近くに並べてあったペプシマンのボトルフィギュアを見て、「マン」で繋げてきたのだろう。
一同、唖然でした。こんなに神がかったゲーマーが、ロックマンを知らなかったなんて・・・・・( ゚Д゚)
懐かしい思い出でした<(_ _)>
本日もありがとうございました<(_ _)>
では、また(^^)/